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かぐや姫美術館

moon@tako.ne.jp



お寺がまるごと美術館に


かぐや姫美術館は'98年2月から一年間で園山春二氏がのべ1000人のボランティア
とともに忠海町本立寺に作り上げた『お寺まるごとおとぎのギャラリー』だ。

10年後地域の財産となるような美術館を目指し、創作活動が継続される。




「A_UN門」と名付けられた山門は、園山氏オリジナルの福石猫が参詣者を迎える。

本立寺(ほんりゅうじ)は七百年の歴史を有し、本山は日蓮宗身延山久遠寺である。
かぐや姫伝説の伝わる富士山麓から百年前に忠海に移転された。

かぐや姫美術館の全景


本堂の建物は今から100年前、瀬戸田(生口島)の庄屋屋敷を移転再利用したもので
部材を組み上げるのに釘を使わない工法(合掌造り)がとられている。

本堂壁面・天井には園山氏の板絵(おとぎ絵)が多数飾られている。


おとぎ絵とは園山氏がおとぎ話のキャラクターを120cm*60cmの板(楠)に描いたもの。
檀家や有志から寄進されたおとぎ絵が順次掲げられている。


本堂天井にもおとぎ絵がちりばめられている。


赤土としっくいで塗り固められた土蔵の中には金林真多呂氏作のかぐや姫(木目込み人形)
と新井信之著「竹取物語の研究」ほか、かぐや姫文庫として
かぐや姫関連の書籍150冊(山口真一氏寄贈)が収蔵されている。

金林真多呂 / かぐや姫

本堂横の吹き抜けから中二階にかけて福神堂になっている。

園山氏の作品をはじめ横尾忠則、くすはら順子、こじまマオ、
たかいよしかず、小澤康麿各氏の招き猫が集合している。



月に帰ったかぐや姫。月にちなんで「うさぎ」のコレクションも充実している。
唐三彩からミッフィーまで約100点の展示がされている。

本堂裏手の羽子板堂(鬼子母神堂)にはユーモラスな鬼たちの板絵と
招き猫のお腹に描かれた干支(えと)の羽子板が奉納されている。



境内のこみちには古瓦をタイルにして『月』と『仏足跡』が描かれている。

かぐや姫誕生の竹と伝えられている、キンメイモウソウチク。

金色の鮮やかな幹肌が美しい。


竹林越しには、招き犬の『公吉くん』。

かぐや姫美術館の館長は獣医さんだ。

本立寺の総代も務める岡村館長・・・

診療の合間、来客の接待と竹細工に余念がない。


庫裡の座敷が園山春二氏のアトリエだ。玄関横の4畳半が寝室になっている。



園山氏が生まれ育ったフランスでは4畳半は「部屋」とは呼ばないそうだが、
ここは日本だから我慢していただこう・・・。



園山氏はこの日、一晩で8枚の板絵を書き上げた。すべてフリーハンド、下絵無し。

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